画像診断・IVR科
画像診断・IVR科 診療内容・特色
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CT・MRI・血管造影・消化管造影・乳房撮影・一般撮影等の検査及び診断を行います。
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血管系IVR、非血管系IVRを行います。
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患者さんの病状に応じて迅速に検査を行います。特に緊急症例や急性期疾患については、早急に画像診断を行い、臨床医に早急に連絡致します。
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患者さんには検査、治療について充分に説明し、医療事故の防止に努めます。
ご紹介いただく際のお願い
病病連携、病診連携の一環としてCT、MRIのご依頼をお受けしています。病病連携、病診連携のMRI検査は優先的に3T MRIで行います。
胸部CTは単純CTにて十分な情報が得られますので、一任CTではなく、単純CTによるご依頼をお願いいたします。
頭部MRIは単純MRIにて十分な情報が得られますので、一任MRIではなく単純MRIによるご依頼をお願いいたします。またCTは当日の至急検査・読影に対応可能です。
適切な検査となるように、当日CTからMRIへの変更、MRIからCTへの変更することがありますが、ご了承ください。緊急を要する所見があった場合は、当日こちらから連絡する場合がございます。
画像診断・IVR科 実績
- 2009年7月より64列MDCTが稼働となりました。本年5月より256列MDCT(Dual energy CT)が稼働開始となりました。CT冠動脈造影を含むCT血管造影や脳perfusion CT、通常の検査は主に256列MDCTを用い、64列MDCTはCTガイド下ラジオ波凝固療法やCTガイド下生検、CTガイド下膿瘍ドレナージ等のIVR、肺癌検診、back upなどとなっています。CTは当日の緊急症例に100%対応し、予約検査でも翌日以降の検査が可能となっています。
- 2005年10月より1.5T MRIが稼働しています。2018年4月より3T MRIが稼働し、MRI2台体制となりました。当日の緊急症例にも可能な限り対応しています。
- 血管撮影につきましては、診断目的は減り、治療目的のIVRが増える傾向にあります。アルドステロン症に対する副腎静脈サンプリング(AVS)、肝細胞癌の化学塞栓術(TACE)、婦人科周産期出血に対する子宮動脈塞栓術(UAE)などの出血に対する止血術、塞栓術(TAE)を施行しています。緊急症例にも対応しています。
- 非血管系IVRとしてCTガイド下やUSガイド下の生検、膿瘍ドレナージ、肝細胞癌のCTガイド下やUSガイド下のラジオ波凝固療法などを施行しています。
年度別施行検査数
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
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CT | 16,753 | 17,619 | 17,580 |
MRI | 5,652 | 6,139 | 6,267 |
IVR | 45 | 33 | 33 |
かねてより放射線再整備計画のひとつであったCT装置の更新が行われ、2009年より使用していた16列装置に替わり256列のRevolutionCT(GE社製)が導入されました。
この10年ほどでCTの世界は、通信・ネットワークや映像界などと同様に大きく発展しています。近年では高分解能、1回転広範囲撮影、高速撮影が実現され、臨床利用に貢献されてきており、当院でも導入後2か月で、患者さんの負担が大きく減っていることをスタッフ一同実感しております。
高速・1回転広範囲撮影により、息止めが困難な方の負担が軽減され、ブレの無い画像も提供できています。これは心臓の動きにも対応ができるため、心臓CTでは心拍調整の負担や時間も軽減されています。また、撮影エネルギーを変えることで造影剤を減量して腎機能の負担を軽減できており、低被ばくに関しても平均して3割減を実現できています。
その他、各種機能を使用しながら患者さんにとってさらに有益な画像を診療に提供できるよう考えております。
なお、予約の方法は従来通り各科外来で行っておりますが、心臓CTは循環器内科・脳潅流CTは脳神経外科での専門外来の受診が必要となっております。
画像診断・IVR科 医師紹介
加山 英夫
かやま ひでお画像診断学、Interventional Radiology
日本医学放射線学会放射線科診断専門医
日本IVR学会専門医