呼吸器内科

呼吸器内科 担当一覧表(2024年6月1日更新)

受付
午前 金子 小山 西井 田中(克)
午後 小山

呼吸器内科 診療内容・特色

当科では呼吸器関連の疾患、すなわち肺の病気に対して、幅広く診療を行なっております。呼吸器疾患・肺の病気は多岐にわたるため、専門的な診察と診断、治療を受けていない方も少なくありません。長引く咳、痰、息切れ等の呼吸器症状でお悩みの方は、お早めにご相談ください。

肺癌

患者数が数年で急増しております。自覚症状がはっきりせず、これまでは、進行期での受診がその多くを占めました。
近年では、健康診断の胸部X線、CTなど画像診断によって、早期の段階で見つかる方も増えてきております。
肺癌の疑われる方は、内視鏡検査、すなわち気管支鏡検査を行います。
気管支鏡で実際に肺癌と確定診断された方は治療を行います。
肺癌の治療は、1.手術療法 2.放射線治療 3.薬物療法です。
1.手術療法:根治術を目指します。呼吸器外科に治療を依頼します。
2.手術による根治が難しい進行期(リンパ節の転移が広範である場合など):放射線と薬物療法の併用を行います。
近隣の医療機関と提携して、放射線治療の実施が可能な医療機関に依頼しております。
3.薬物療法:近年の医学の進歩に伴い、これまでの化学療法(いわゆる抗がん剤)に加えて、分子標的薬(がん細胞に的を絞った方法)や免疫チェックポイント阻害薬(がんに対する免疫細胞を再活性化)、さらにそれらの併用(化学療法と分子標的薬、化学療法と免疫チェックポイント阻害薬)による治療が可能となり、治療成績も向上しております。

気管支喘息

吸入ステロイド、気管支拡張剤は、種々の薬剤や、吸入器の登場とともに、若い方やご高齢の方でも、治療が簡便になりました。
難治性・重症喘息も、生物学的製剤と呼ばれる、比較的新しい薬剤の併用で、これまでなかなか喘息発作のおさまらなかった方、ステロイドの内服を中断できなかった方の治療が可能になりました。

慢性閉塞性肺疾患(COPD、いわゆる喫煙後後遺症によるタバコ肺)

外来での吸入薬治療による管理は気管支喘息同様、ご高齢の方でも、使いやすい薬剤の種類が増えました。
COPDに細菌性肺炎が合併、いわゆる急性増悪によって緊急入院を要する症例も増えてきております。当院では急性増悪による呼吸不全に対して、高流量酸素療法を適宜行なっております。これまで緊急入院後も呼吸困難に苦しんでいた方の早期症状改善につとめております。

肺線維症、その他間質性肺炎

患者数は年々、増えてきております.呼吸器疾患の中でも特に専門性を要する疾患です。間質性肺炎は、肺線維症を含めて、2019年現在で8種類に分類されており、薬物療法(抗炎症薬:ステロイド、免疫抑制剤)で治療可能なものから、難治性のものまで様々です。画像診断や内視鏡(気管支鏡)で確定診断を得た上で、適切な治療を選択します。診断と治療が難しい時は、専門の医療機関である、神奈川県立循環器呼吸器病センターにご紹介させていただくこともあります.

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

近年、運転手の居眠り運転などが問題となっている疾患です。自覚症状は、日中の眠気や熟睡感が得られないことなどです。ご自身で気づかないことが多く、ご家族に夜間のいびき、重症例では呼吸停止(10秒以上のもの)を指摘されて、受診される方が多いです。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、未治療で過ごした場合
高血圧:約2倍、冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症):約3倍、糖尿病:約1.5倍、脳卒中:約4倍と非常に合併症が多く、近年では循環器内科、高血圧科など複数の診療科で、この疾患の研究が盛んに行われてきております。
当院では、呼吸器内科に受診後に、睡眠時無呼吸症候群に関連する問診、自宅で計測可能な簡易検査を行っています。自宅の簡易検査で診断が確定できない場合は、1泊2日の入院(個室)による精密検査(ポリソムノグラフィー、PSG)で確定診断を行うことも可能です。

呼吸器内科 診療内容・特色

診療内容

(主な対象疾患や治療など)

  1. 肺癌、その他胸腔内腫瘍(縦隔・胸膜腫瘍):呼吸器外科と連携して、その診療にあたっております。気管支鏡検査は呼吸器内科・外科、手術療法は呼吸器外科、薬物療法は呼吸器内科で対応しております。薬物療法は、化学療法(抗癌薬)・緩和治療が可能です。遺伝子異変が検出されたときは、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬も使用しております。
  2. 気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD):吸入ステロイド・気管支拡張剤の吸入薬については新薬を積極的に取り入れて、維持療法と服薬管理の改善を目指しております。
  3. 特発性肺線維症(IPF/UIP)など間質性肺疾患:胸部CTや気管支鏡検査(TBLB/BAL)等、精密検査を行っております。診断・治療に難渋する症例は呼吸器専門病院に精査・加療を依頼することもあります。治療は病状の経過によっては、ステロイド・免疫抑制剤を投与することもあります。抗線維化薬(オフェブ、ピレスパ)を投与することもあります。
  4. 呼吸器感染症:呼吸器内科学会市中肺炎ガイドラインに基づいた治療を行っております。
  5. 睡眠時無呼吸症候群(SAS):自宅で施行する簡易検査、1泊2日の入院(個室)による精密検査(ポリソムノグラフィー、通称PSG)で確定診断を行います。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断後はその適応に応じて、外来での維持療法(マスク型呼吸器、CPAP)を行っております。

特色

当院は日本呼吸器学会より日本呼吸器学会関連施設、日本がん治療認定医機構より日本がん治療認定医機構認定研修施設に認定されております。
呼吸器内科常勤医1名・非常勤医3名で、呼吸器疾患の診療にあたっております。特に肺癌の治療については、診断から治療(手術・化学療法・緩和治療)まで、一貫した質の高い診療を目指しております。放射線治療が必要な症例は関連の施設と連携し治療を行っております。

ご紹介いただく際のお願い

呼吸器系腫瘍(肺癌、縦隔・胸膜腫瘍)については近年、健診で見つかる早期の肺癌で手術適応の症例も少なくありません。呼吸器系腫瘍は、まず呼吸器外科にご相談ください。
当院呼吸器内科では現在、地域中核病院・急性期病院における診療体制を整備中です。初診・予約外の患者さんは、待ち時間が長くなりますことをご了承ください。
この点について患者さんとそのご家族におかれましてはご理解をお願いいたします。

呼吸器内科 実績

検査

検査 2020年度 2021年度 2022年度
気管支鏡検査 37 44 29
呼吸機能検査 316 157 280
胸部CT 859 1,015 1,049
胸部X線 3,091 3,190 3,165
喀痰検査 857 581 447
睡眠時無呼吸検査 22 15 35

入院疾患

疾患名 2020年度 2021年度 2022年度
呼吸器感染症 16 21 19
肺癌 82 76 74
気管支喘息 11 6 3
慢性閉塞性肺疾患 9 15 17
間質性肺炎 17 17 16
胸膜炎・膿胸 9 3 10
検査目的入院(再掲) 件数 件数 件数
気管支鏡(検査目的) 28 34 24
睡眠時無呼吸症候群(検査目的) 8 12 10