栄養サポートだより

国際親善総合病院の栄養サポートチームです。入院患者さんの栄養サポート目的に、多職種(医師、看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士)でカンファレンス・回診を毎週木曜日に行っています。

2017年4月24日 掲載

第32回日本静脈経腸栄養学会に参加

2017年2月23~24日、岡山で開催された第32回日本静脈経腸栄養学会に参加しました。当院からは2つの演題の発表をしました。

褥瘡患者に対するアバンド®とオルニュート®の後向き比較検討~第2報~
(演者:腎臓・高血圧内科 千葉恭司)

アバンド2包/日を投与した群と、オルニュートを投与した群で褥瘡の改善の程度を後ろ向き比較検討しました。結果、アバンド群とオルニュート群で褥瘡の改善程度に有意差は認められませんでした。しかし、アバンド群ではBUNの上昇を認めました。

多職種連携と栄養療法により治癒した両側化膿性顎下腺炎の1症例
(演者:管理栄養士 遠藤路子)

化膿性顎下腺炎にて食事摂取できなかった患者さんに対して、抗生剤、食事療法、リハビリテーション療法などを集約的に行いました。入院時はPPNでしたが、経管栄養を経て、最終的には経口摂取にて退院することができました。補助食品としてオルニュート®を使用しました。

今後とも当院では、入院患者さんへの栄養サポートだけでなく、臨床研究や学会参加を継続していきたいと思います。

文責:腎臓・高血圧内科 千葉恭司