平成29年度 国際親善総合病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 59 75 145 214 407 598 1,168 2,199 1,810 361
平成29年4月1日~平成30年3月31日までに一般病棟から退院した患者数です。
70歳以上の患者さまが全体の6割を占めていることは昨年と変わりありません。
分娩が平成29年4月から再開したことで、新生児の数値が増加しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)(黄疸・呼吸障害等) 36 5.56 6.18 8.33 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) - - - - -
2017年4月より分娩が再開した為、新生児疾患も診療できる体制になりました。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 54 6.46 7.40 0.00 64.43
060150xx02xxxx 虫垂炎(手術あり) 36 6.72 9.88 2.78 38.11
060210xx9910xx ヘルニアの記載のない腸閉塞(腸閉塞等) 35 11.51 13.52 0.00 73.26
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 33 5.36 6.64 0.00 62.79
060150xx99xx0x 虫垂炎(手術なし) 30 7.63 7.01 0.00 46.13
一般・消化器外科として、消化器悪性疾患・良性疾患、乳腺疾患、血管疾患、肛門疾患、腹部救急疾患などの診療を行っています。
当科で最も多い症例は鼡径ヘルニアの手術患者さまですが、一般病棟外(地域包括ケア病棟)入院が多いため集計対象外となり、表には表れておりません(診療科別主要手術別患者トップ5参照)。                             
次いで、胆のう疾患や虫垂炎が多くを占め、術後の早期回復・疼痛軽減・手術創の縮小などを目的に、低侵襲手術である腹腔鏡下手術を積極的に取り入れています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 56 26.80 25.09 0.00 74.91
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 47 41.91 27.09 46.81 81.19
070343xx99x20x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 38 4.97 6.65 0.00 72.08
070085xx97xxxx 滑膜炎、腱鞘炎、軟骨などの炎症(上肢以外) 34 15.91 13.94 0.00 66.97
160760xx97xx0x 前腕の骨折 28 3.75 5.21 0.00 52.46
脊椎・上肢・下肢の各専門医が常勤しており、腫瘍性疾患以外整形外科領域に対応可能な状態を維持しています。
患者さまの平均年齢は70歳以上と高く、変形性の腰痛・膝痛、慢性疼痛、骨粗鬆症に伴う股関節骨折等、高齢化に伴い増加する疾患が多いです。
特に膝関節は、人工膝関節センターにてより専門的かつ、最新・最先端の治療法を提供しています。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 29 25.72 19.10 44.83 67.38
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷(手術あり) 22 12.86 9.68 9.09 80.91
160100xx99x00 頭蓋・頭蓋内損傷(手術なし) 19 16.53 7.34 5.26 68.95
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) - - - - -
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 - - - - -
救急医療・専門分野の2部門を中心に専門医が診療を行っています。
くも膜下出血・脳出血・急性期脳梗塞などの脳卒中、頭頸部外傷が多いです。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120140xxxxxxxx 流産 35 1.09 2.43 0.00 33.71
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍(子宮筋腫等) 29 8.66 9.91 0.00 46.03
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常(帝王切開) 25 8.92 9.75 0.00 33.56
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍(卵巣嚢腫等) 22 5.09 6.37 0.00 45.95
120090xx97xxxx 生殖器脱出症(子宮脱等) 20 7.30 9.27 0.00 72.70
婦人科良性腫瘍、骨盤臓器脱(膀胱脱、子宮脱)を中心に診療しています。
腹腔鏡手術、腟式手術を率先しておこない、術後疼痛の軽減や入院期間短縮に勤めています。
また、2017年4月より分娩が再開したため、帝王切開の件数も増加してきました。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx9702xx 黄斑、後極変性 14 2.00 3.57 0.00 73.71
020240xx97xxx0 硝子体疾患 13 5.69 6.63 0.00 76.31
020200xx9710xx 黄斑、後極変性(処置あり) - - - - -
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 - - - - -
眼科では、白内障、網膜硝子体疾患、角結膜疾患、緑内障など広く眼科疾患全般における正確な診断とより良い治療を目指し診療を行っています。
当科で最も多い症例は白内障の手術患者さまですが、一般病棟外(地域包括ケア病棟)入院が多いため集計対象外となり、表には表れておりません(診療科別主要手術別患者トップ5参照)。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)(規程薬使用あり) 51 19.80 16.38 19.61 71.57
010160xx99x00x パーキンソン病 23 22.70 18.66 0.00 79.91
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)(規程薬使用あり、付随病名あり) 22 24.77 18.34 27.27 79.91
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)(リハビリのみ) 14 19.50 16.51 14.29 76.86
010230xx99x00x てんかん 11 12.36 6.32 0.00 68.64
脳神経外科と連携し、脳血管障害急性期対応をおこなっています。脳梗塞の症例が多く平均年齢も70歳以上と高くなっております。
また、パーキンソン病やてんかんコントロール等、神経内科専門の医療機関として地域医療に貢献しています。

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx020x0x 上部尿路疾患(結石除去手術あり) 80 5.00 5.75 0.00 59.08
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患(結石除去手術以外の手術あり) 61 6.79 7.20 6.56 68.30
110200xx04xxxx 前立腺肥大症等 61 6.93 7.64 0.00 71.00
110070xx0200xx 膀胱腫瘍(手術あり) 60 8.23 7.31 3.33 74.20
110070xx02020x 膀胱腫瘍(手術・化学療法あり) 54 7.13 7.64 0.00 75.35
尿路結石や前立腺肥大症、尿失禁などの良性疾患、前立腺癌や膀胱癌、腎癌などの尿器悪性疾患など、泌尿器科疾患全般を扱っています。
当科で最も多い症例は前立腺癌の生検目的入院(239件)ですが、一般病棟外(地域包括ケア病棟)入院が多いため集計対象外となり、表には表れておりません。

呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 24 19.83 19.65 4.17 75.38
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍(検査目的) 20 5.55 3.59 0.00 74.05
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍(その他化学療法あり) 18 6.00 11.99 0.00 72.39
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 17 11.71 13.83 0.00 77.71
040040xx9908xx 肺の悪性腫瘍(規程化学療法あり) 14 10.79 11.75 0.00 66.86
慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎等の急性増悪、呼吸器感染症など幅広く診療をおこなっています。また、肺癌診断のための検査目的や肺癌に対する化学療法目的入院も多く扱っています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患(心カテ) 177 2.76 3.03 1.69 70.07
050130xx99000x 心不全 101 21.90 17.71 1.98 82.08
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患(心カテ+血管内超音波) 90 2.74 3.19 0.00 71.29
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患(手術あり) 89 6.34 4.62 0.00 70.08
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 60 16.55 12.72 3.33 67.38
心不全・狭心症の症例は平均年齢が70歳以上と高齢の患者が多くなっております。
狭心症、不整脈、心筋梗塞などの症状に対する治療として経皮的カテーテル検査・ステント留置など多く行っております。
腎臓・高血圧内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全(手術なし) 47 17.23 12.23 2.13 71.79
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 37 19.76 20.83 13.51 86.11
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全(手術あり) 26 14.04 8.50 0.00 71.62
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全(透析治療あり) 25 14.80 14.55 8.00 72.76
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 19 13.05 12.34 10.53 73.74
腎臓病(慢性腎炎、ネフローゼ症候群等)と、急性腎不全などを多く診療しています。
腎臓病の早期発見・早期診断・早期治療を心がけ、専門的に確定診断し、適切な治療を提供し進行を防ぐことに力を入れています。
また、腎機能に応じた腹膜透析・血液透析といった治療の選択肢を提示し、患者さまのライフスタイルに合わせた治療法を提供しています。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 17 14.65 14.27 5.88 70.00
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 14 10.14 13.57 7.14 55.79
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 - - - - -
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) - - - - -
糖尿病に対し、5~10日前後の療養指導(教育)入院を積極的に行っています。
糖尿病を有し、感染症や合併症などで入院が必要な場合も対応しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 41 8.90 10.61 2.44 76.68
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 36 6.08 7.87 0.00 68.83
060350xx99x00x 急性膵炎 30 8.30 11.50 6.67 65.20
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 28 6.68 9.06 0.00 73.21
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) 25 7.80 10.71 0.00 70.40
消化器内科は、消化管の病気(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸の潰瘍、腫瘍、炎症、静脈瘤など)、胆嚢、胆管の病気(胆石、胆嚢腫瘍など)、膵臓の病気(膵炎、膵腫瘍など)、肝臓の病気(慢性肝炎、急性肝炎、肝腫瘍など)などを中心に診断、治療を行っています。
内視鏡検査においては年間、上部内視鏡2,500例、下部内視鏡検査2,000例を施行しています。
救急外来における下部消化管出血の原因として虚血性腸炎、大腸憩室出血が多いです。高齢になるほど増加する傾向がある疾患であることが平均年齢から読み取れます。

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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 36 9 5 20 16 8 1 6,7
大腸癌 25 16 51 47 21 5 2 -
乳癌 0 2 2 1 4 2 1 7
肺癌 4 1 34 27 19 8 1 7
肝癌 2 9 3 4 11 14 2 -
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大がん(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)で、一般病棟において入院治療を行った患者さまの病期分類と再発数を表した表です。
がんの進行度はStageや病期分類という言葉で表され、がんの拡がり・周辺リンパ節への転移・離れた臓器への転移の3つで決定されます。これらの情報をもとにがんのStageは、Stage0、StageⅠ、StageⅡ、StageⅢ、StageⅣまで分類され、StageⅣが最も進行している状態となります。がんの疑いで入院して結果が確定しなかった場合や、病状等により治療前の検査にてStageを決定出来なかった場合は、「不明」に集計しております。
当院は5大癌すべてに対応可能であり、治療法は内視鏡的治療(胃癌、大腸癌)、化学療法、手術、肝動脈塞栓術(肝癌)等があり、病態に応じて選択されます。
当院で初めてかかる癌は、大腸癌が最も多く、次いで胃癌、肺癌となっています。また再発については、肝癌が最も多く、次いで胃癌、肺癌となっています。
2016年4月より緩和ケア病棟を開設し、医師、看護師、他職種で構成された専門チームが、がんの症状緩和の支援に努めています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 9 8.11 56.11
中等症 63 13.54 78.17
重症 33 12.94 83.55
超重症 17 12.18 85.12
不明 0 0.00 0.00
一般病棟から退院された患者さまの「成人市中肺炎」において、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を表しています。
地域の高齢化に伴い誤嚥性肺炎が増加しています。中等症の患者さまが多い理由の1つだと考えられます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 142 23.35 76.78 28.48
その他 9 31.22 75.56 0.66
脳梗塞を発症から3日以内とその他(4日以降)に分け、入院患者数等を表示しています。
当院は脳梗塞発症3日以内に治療開始する急性期対応が、脳梗塞疾患全体の9割を占めています。
脳梗塞の救急医療は、脳神経外科と神経内科の連携により初期対応から専門医が関われる体制を維持しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 129 1.09 2.41 0.00 71.41
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 101 2.19 3.56 0.00 63.95
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 60 1.18 1.98 0.00 62.38
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 31 0.42 4.29 0.00 37.10
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 31 6.58 14.68 0.00 70.42
診療科別に手術件数の多い順に上位5の術式をあげ、患者数、平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を表しています。

鼡径ヘルニアや胆のう摘出が開腹・腹腔鏡ともに多いです。
大腸専門医および肝臓・胆のう・膵臓の専門医も加わり、悪性腫瘍手術も徐々に増えています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 68 1.63 24.34 0.00 74.76
K0462 骨折観血的手術(下腿) 54 2.54 10.26 5.56 62.41
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 48 4.25 15.79 4.17 70.25
K0461 骨折観血的手術(大腿) 46 3.91 23.26 43.48 73.02
K066-21 関節鏡下関節滑膜切除術(膝) 29 1.55 5.86 0.00 65.55
昨年と比較すると、膝関節の症例が増えています。骨粗鬆症の治療にも力を入れており、人工関節手術等の治療とともに、治療後の2次的変形や再骨折を防ぐ継続的な治療や啓蒙にも力を入れています。
下腿骨折については、寝たきり状態を予防するために、早い段階で回復期リハビリをおこなう病院へ転院を促しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 20 0.15 10.35 5.00 80.40
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 13 1.15 47.46 23.08 70.77
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
K145 穿頭脳室ドレナージ術 - - - - -
高齢者における転倒等で硬膜下に血腫ができ、脳が圧迫される場合等に、頭部へ穴を開けて血腫を除去する手術が多いです。
また、救急医療における脳動脈瘤からの出血に対し、瘤にクリップをして出血をとめる手術も多く行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9091 流産手術(妊娠11週まで) 33 0.00 0.17 0.00 33.33
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 30 1.00 2.67 0.00 42.78
K877 子宮全摘術 26 1.00 6.67 0.00 48.50
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 24 1.00 7.00 0.00 34.20
K867 子宮頸部(腟部)切除術 18 0.67 1.00 0.00 43.00
婦人科手術においては、小さな傷で術後疼痛を軽減し、入院に必要な期間も短縮できる腹腔鏡手術や腟式手術をおこなっています。左記手術が可能な病態であることを正確に把握したうえで術式を選択しています。
また、平成29年4月より分娩が再開されたことにより、帝王切開術が4位に位置しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 624 1.00 0.92 0.16 77.27
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 22 1.00 7.27 0.00 70.50
K2762 網膜光凝固術(その他特殊) 14 0.00 1.00 0.00 73.71
K279 硝子体切除術 - - - - -
白内障手術が多く、2泊または1泊入院で対応しています。
超音波により水晶体を細かく破砕・吸引し、残した薄い膜の中に眼内レンズ(人工)を挿入します。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 119 1.77 5.28 1.68 74.81
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 93 0.89 6.14 4.30 70.28
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 83 1.22 3.22 0.00 59.39
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー) 61 1.03 4.90 0.00 71.00
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 28 0.00 1.00 0.00 56.21
悪性疾患では膀胱がんに対する経尿道的手術を多くおこなっています。
良性疾患では尿路結石および前立腺肥大症に対するレーザー手術が多いです。レーザー手術が導入されて2年目となり、手術件数も大幅に増えています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 94 3.04 5.85 1.06 70.64
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 31 0.06 21.16 3.23 69.45
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 31 3.81 12.00 3.23 80.61
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 21 0.19 10.95 0.00 64.24
K597-2 ペースメーカー交換術 18 0.00 1.00 0.00 82.06
心筋梗塞や狭心症に対し、狭くなった冠動脈血管にステントを留置し、血液の流れを血管の内側から支える手術を多くおこなっています。
近年の動脈硬化性疾患増加に伴い、経皮的冠動脈ステント留置術は増加しています。
循環器系の救急医療は、24時間365日体制で治療をおこない、急性期治療から退院前の心臓リハビリテーション・服薬・栄養・生活指導まで一貫して主治医と医療スタッフがチームを組み取り組んでいます。
腎臓・高血圧内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 50 9.04 13.66 6.00 69.92
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 9 8.56 14.22 0.00 56.22
腎臓の機能が低下して血液透析が必要となった時に、透析準備として必要な手術を多くおこなっています。
当科は血液浄化・透析センターにおいて末期腎不全患者さまに対し、あらゆる血液浄化療法をおこなっています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 67 1.07 1.42 0.00 71.40
K654 内視鏡的消化管止血術 47 0.66 7.28 2.13 70.70
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 30 0.03 1.27 0.00 66.77
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 27 1.30 8.15 0.00 76.48
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 15 1.27 7.27 0.00 76.00
かかりつけ医との連携を大事にしており、指導や治療はかかりつけ医で、定期的な検査(上部下部消化管内視鏡・腹部超音波検査・腹部CTなど)やポリープ切除術等は当院でおこなっています。
また、胆石や胆道狭窄に対して胆道ステント留置術等の内視鏡的治療を積極的におこなっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 1 0.01
異なる 0 0.00
180010 敗血症 同一 8 0.11
異なる 9 0.13
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 0 0.00
180040 手術・処置等の合併症 同一 41 0.58
異なる 2 0.03
ここに示している「入院契機と同一」とは、入院した時に上記4傷病が診断されている患者数です。
また、「入院契機と異なる」とは、入院した時には別の病気で入院したが、入院中に上記4傷病に該当する病気をおこし、入院時の病気治療よりも治療に時間や医療費を要した患者数です。
手術・処置等の合併症で「入院契機と同一」が多いのは、内視鏡生検検査後の出血で内視鏡的な止血術が必要な場合や、血液透析に必要なシャントが血栓等で閉塞し、血栓除去等の治療が必要な入院が多いためです。
更新履歴
平成30年9月21日